介護職を辞めたい?10個の理由を知り、8つの対処法で後悔のない人生、充実した仕事を選択!

介護の仕事、毎日お疲れ様です。

利用者さんの笑顔のために頑張っているあなたに、心からの敬意を表します。

でも、正直なところ「もう限界かも…」と感じることはありませんか?

実は、多くの介護職員が同じような気持ちを抱えています。

「公益財団法人 介護労働安定センター」の調査によると、介護職の離職率は約13%。つまり、8人に1人が毎年仕事を辞めているんです。

(参考:令和5年度「介護労働実態調査」結果

これは決して少ない数字ではありません。

でも、ちょっと待ってください。

「介護職を辞めたい」という思いは理解できますが、すぐに決断するのはおすすめできません。

なぜなら、その決断が本当にあなたにとって最良の選択かどうか、冷静に考える必要があるからです。

このブログ記事では、介護職を辞めたいと思ったときに、落ち着いて状況を分析できるよう、詳しい情報をお伝えします。

一緒に、あなたにとってベストな選択を見つけていきましょう。

目次

介護職を辞めたい理由:10の代表的な理由とその解決策

介護職を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、よく聞く理由を10個ピックアップしました。

それぞれの理由に対する解決策も考えてみましょう。

1. 人間関係の悩み

理由同僚や上司とうまくいかない、チームワークの欠如
解決策●コミュニケーションスキルの向上
(例:アサーティブコミュニケーション講座の受講)
●上司や人事部門への相談
●部署異動の検討

2. 給料への不満

理由労働量に見合わない低賃金、昇給の見込みが少ない
解決策●資格取得によるキャリアアップ
(例:介護福祉士、ケアマネージャーの資格取得)
●給与交渉の実施
●副業の検討(施設の規定を確認の上)

3. 労働環境の問題

理由長時間労働、夜勤のストレス、休憩時間の不足
解決策●労働時間管理の徹底(例:タイムカードの正確な記録)
●労働組合への相談
●ワークライフバランスを重視する施設への転職

4. 体力的・精神的負担

理由介護の身体的負担、ストレスによるメンタルヘルスの悪化
解決策●ボディメカニクスの習得
(例:腰痛予防のための正しい持ち上げ方)
●ストレス解消法の実践(瞑想、運動など)
●専門家(カウンセラーなど)への相談

5. 仕事内容への不満

理由理由:単調な業務、やりがいの喪失
解決策●新しい取り組みの提案(例:レクリエーションの企画)
●スキルアップのための研修参加
●異なる種類の介護施設への転職(特養→デイサービスなど)

6. 施設の理念との不一致

理由施設の方針に納得できない、利用者本位のケアができていない
解決策●施設長や管理者との率直な対話
●自分の理想とする介護の実践方法の提案
●理念に共感できる施設への転職

7. キャリアビジョンの不明確さ

理由将来の目標が見えない、成長の機会が少ない
解決策●キャリアカウンセリングの利用
●5年後、10年後の自分をイメージする時間を持つ
●キャリアパスの明確な施設への転職

8. 家庭との両立の困難さ

理由不規則な勤務時間、急な呼び出し
解決策●勤務シフトの調整交渉
●家族のサポート体制の構築
●働き方改革に積極的な施設への転職

9. 社会的評価の低さ

理由介護職に対する世間の理解不足、社会的地位の低さ
解決策●介護の魅力や重要性の発信(SNSなどを活用)
●介護職の地位向上に取り組む団体への参加
●介護の専門性を高める(認知症ケア専門士など)

10. 感染リスクへの不安

理由COVID-19などの感染症リスク
解決策正しい感染対策の徹底(例:手洗い、PPE着用の習慣化)
施設の感染対策マニュアルの見直し提案
リモートケアが可能な介護サービスへの転職

これらの理由と解決策を見て、どう感じましたか?

自分の状況に当てはまるものはありましたか?

次に、介護職を辞める前に確認すべきことを見ていきましょう。

介護職を辞める前に確認すべきこと

介護職を辞めるという大きな決断をする前に、以下の3つのポイントをしっかり確認しましょう。

【1】介護職にやりがいを感じているか

振り返り

これまでの経験で、どんな時に喜びや達成感を感じましたか?

例えば

介護の仕事は、庭の手入れに似ています。

毎日の地道な作業は大変ですが、きれいに咲いた花を見ると喜びを感じるでしょう。

あなたの介護の「花」は何ですか?

【2】客観的に辞めるべきかどうか

チェックリスト

  • 体調を崩すことが増えた
  • 仕事のミスが増えた
  • 利用者さんへの対応が雑になった
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • 家族や友人との時間が減った

3つ以上チェックがついたら、環境の変化を真剣に考える時期かもしれません。

【3】辞めても大丈夫な状況かどうか

財政面

項目現在退職後
収入○○円?円
貯金○○円○○円
固定費○○円○○円

転職の準備

  • 履歴書・職務経歴書の用意
  • 資格証明書のコピー
  • 志望動機の整理

これらの確認を行うことで、より冷静に状況を判断できるはずです。

次に、介護職を辞めた方がいい人の特徴を見ていきましょう。

介護職を辞めた方がいい人の特徴

以下の特徴に当てはまる人は、介護職を辞めて新たなキャリアを築くチャンスかもしれません。

経験や資格を持っている

  • 介護福祉士、ケアマネージャーなどの資格保有者
  • 5年以上の介護経験がある
  • 専門的なスキル(認知症ケア、リハビリテーションなど)を持っている

転職に有利な状況にある

  • 年齢が35歳以下である(転職市場で比較的有利)
  • 介護以外の職歴や資格がある(例:事務経験、簿記資格)
  • 介護関連の新しい技術やサービスに詳しい(ICT活用、介護ロボットなど)

明確な将来のビジョンがある

  • 起業や独立を考えている(例:訪問介護ステーション開設)
  • 介護とは異なる分野でのキャリアを描いている
  • 留学や海外就職を検討している

心身の健康に深刻な影響が出ている

  • 慢性的な腰痛や睡眠障害がある
  • うつ症状や不安障害の診断を受けている
  • 頻繁に体調不良で欠勤している

家庭の事情で働き方の大幅な変更が必要

  • 育児や介護のために固定の日勤が必要
  • 転居が決まっている
  • 家計の事情で収入アップが急務

これらの特徴に当てはまる場合、介護職を辞めることで新たな可能性が開ける可能性があります。

ただし、辞める前にまずは次の対処法を試してみることをおすすめします。

介護職を辞めない方がいい人の特徴

  1. まだ介護の仕事にやりがいを感じている
  2. 転職先や今後のプランが不明確
  3. 介護の専門性を高めたい、もしくはキャリアアップを目指している
  4. 現在の職場環境を改善する余地がある
  5. 介護職の経験がまだ浅く、スキルアップの途中である

上記の特徴に当てはまる方は、今はじっくり考えるべき時です。

現在の環境で給料をもらいながらしっかり働き、環境改善に取り組んだり今後のプランを明確にする時間を作りましょう。

介護職を辞めたいときの8つの対処法

すぐに辞めるのではなく、まずは以下の方法を試してみましょう。

これらの行動を取ることで、より冷静に状況を判断し、自分にとって本当に良い選択ができるはずです。

①なぜ辞めたいのか理由を整理する

5つのなぜ(Why)を使って深堀りする

  • なぜ辞めたいの? → 仕事がつらいから
  • なぜつらいの? → 毎日疲れるから
  • なぜ毎日疲れるの? → 休憩時間が取れないから
  • なぜ休憩時間が取れないの? → 人手不足だから
  • なぜ人手不足なの? → 採用がうまくいっていないから

②周囲に相談する

  • 信頼できる同僚や先輩
  • 家族や友人
  • 産業カウンセラーや専門家

家族や友人に相談することで客観的な意見をもらえ、気持ちの整理ができます。

信頼できる人を選び、率直に気持ちを話すことが相談の効果を高めるコツです。

③本当に介護職を辞めたいのか考える

  • 介護の仕事の良い点は何か?
  • 辞めたら失うものは何か?
  • 5年後、10年後の自分をイメージできるか?

④転職活動をする

  • 求人サイトをチェック
  • 介護職専門の転職エージェントに登録
  • 興味のある施設の見学や体験就業
  • 自分のスキルや経験を活かせる職種は?
  • 働き方や給与条件の希望は?
  • 転職に必要な準備は何か?

他の選択肢を知ることで視野が広がります。

求人サイトや転職フェアを利用したり、転職エージェントへの相談などで有益な情報をどんどん吸収してみてください。

⑤職場環境を変える

  • 上司や人事部門との面談を申し込む
  • 異動や配置転換を希望する
  • 新しい業務や役割にチャレンジする

上司や人事部門のスタッフと面談することで職場環境改善の可能性を探れます。

具体的な悩みと改善案を準備して面談を申し込むことをおすすめ。

⑥キャリアアップ、スキルアップに取り組む

  • 現在の仕事でどんなスキルが身についた?
  • それを活かせる上位職や関連職種は?
  • 必要な資格や経験は何か?
  • スキルアップすると自信がつく、転職の選択肢が増える
  • 資格取得を目指してオンライン講座などを受講する

⑦リフレッシュ休暇を取る

  • 連続休暇で心身をリセット
  • 趣味や旅行で気分転換
  • 復帰後の目標を立てる

心身をリフレッシュさせ、冷静に考える時間を持つことはとても大事です。

連続休暇を申請し、趣味や旅行を楽しんでください。

これも、よりよいアイデアを得るための有効作戦です。

⑧ライフプランを見直す

  • 今後の人生設計(結婚、育児、老後など)は?
  • 必要な収入や貯蓄は?
  • 仕事と私生活のバランスはどうあるべきか?

これらの方法を試してみて、それでも状況が改善しない場合は、真剣に転職や退職を考えるタイミングかもしれません。

次に、実際に介護職を辞めた人の体験談を見てみましょう。

介護職を辞めてよかった人の体験談

実際に介護職を辞めた人たちは、どのような変化を経験したのでしょうか。

いくつかの事例を紹介します。

給料アップを実現したAさん(28歳、女性)
「介護職から医療事務に転職しました。残業が減り、給料は20%アップ。財政的な不安が解消され、趣味の時間も増えました。」

人間関係が改善したBさん(35歳、男性)
「介護職では人間関係に悩んでいましたが、障害者支援施設に転職後、チームワークの良さを実感。毎日楽しく仕事ができています。」

ワークライフバランスが向上したCさん(42歳、女性)
「訪問介護から企業の健康管理室に転職。土日休みになり、子どもと過ごす時間が増えました。介護の経験が今の仕事にも活きています。」

キャリアアップを果たしたDさん(39歳、男性)
「介護職を辞めてIT企業に転職。介護現場の課題解決につながるシステム開発に携わっています。視野が広がり、やりがいを感じます。」

起業を実現したEさん(45歳、女性)
「20年の介護経験を活かし、介護職専門のキャリアコンサルタントとして独立。自分のペースで働けるようになり、充実しています。」

これらの体験談から分かるように、介護職を辞めることで新たな可能性が開ける場合もあります。

ただし、全ての人にとって退職が最善の選択とは限りません。

慎重に検討することが大切です。

では、介護職を辞める場合、どのようなタイミングがよいのでしょうか。

次のセクションで詳しく見ていきましょう。

介護職を辞めるタイミング

介護職を辞める決断をした場合、そのタイミングも重要です。

以下のポイントを参考にしてください。

ボーナス支給後

  • メリット:まとまった資金を確保できる
  • 注意点:退職日によっては返還が必要な場合も

転職先が決まってから

  • メリット:収入の空白期間を最小限に抑えられる
  • 注意点:現職と次の仕事の引き継ぎ期間を考慮する必要がある

年度末(3月)

  • メリット:多くの企業が新年度採用を行うため、転職のチャンスが多い
  • 注意点:競争が激しくなる可能性もある

繁忙期を避けて

  • メリット:職場に迷惑をかけにくい
  • 注意点:施設によって繁忙期が異なるので要確認

資格取得後

  • メリット:新しい資格を活かした転職ができる
  • 注意点:資格取得のタイミングと求人状況を見極める

長期休暇明け

  • メリット:休暇中に十分な休養と将来の計画を立てられる
  • 注意点:休暇中に気持ちが変わる可能性もある

退職のタイミングは個人の状況によって異なりますが、自分と職場の双方にとってベストなタイミングを選ぶことが大切です。

介護職を辞めた後の転職先▶大きく分けて2つの選択肢

介護職を辞めた後、どのような転職先があるのでしょうか。

大きく分けて、介護業界内での転職と他業界への転職があります。

介護業界内での転職先

  1. 異なる種類の介護施設(例:特養→デイサービス)
  2. 介護関連の事務職(例:介護保険課、地域包括支援センター)
  3. ケアマネージャー
  4. 介護職員の教育・研修担当
  5. 介護施設の運営管理職

他業界への転職先

  1. 医療事務
  2. 福祉用具販売
  3. 人材紹介会社(介護職専門)
  4. 介護関連のIT企業(システム開発など)
  5. 高齢者向けサービス業(配食、家事代行など)

転職先を選ぶ際は、自分のスキルや経験、興味関心を整理し、キャリアカウンセラーに相談するのも良いでしょう。

介護職を辞めたい理由から考えた転職先▶解決策も参考に

先ほど挙げた介護職を辞めたい理由に基づいて、それぞれの解決策と可能な転職先を考えてみましょう。

人間関係の悩み

  • 解決策:コミュニケーションスキル向上、部署異動
  • 転職先:小規模な介護施設、在宅介護サービス

給料への不満

  • 解決策:資格取得によるキャリアアップ、給与交渉
  • 転職先:介護施設の管理職、介護関連のコンサルタント

労働環境の問題

  • 解決策:労働時間管理の徹底、労働組合への相談
  • 転職先:働き方改革に積極的な介護施設、介護関連の事務職

体力的・精神的負担

  • 解決策:ストレス解消法の実践、専門家への相談
  • 転職先:介護ロボット開発企業、福祉用具メーカー

仕事内容への不満

  • 解決策:新しい取り組みの提案、スキルアップ
  • 転職先:リハビリ特化型デイサービス、認知症ケア専門施設

このように、辞めたい理由を明確にし、その原因に応じた解決策や転職先を考えることで、より適切な選択ができるでしょう。

介護職を辞めたいと思ったら考えるべきことまとめ

最後に、介護職を辞めたいと思ったときに、じっくり考えるべき対処法をまとめます。

これらのポイントをじっくり考えることで、自分にとって本当に良い選択ができるはずです。

介護職を辞めたいときの8つの対処法

  1. なぜ辞めたいのか理由を整理する
  2. 周囲に相談する
  3. 本当に介護職を辞めたいのか考える
  4. 転職活動をする
  5. 職場環境を変える
  6. キャリアアップ、スキルアップに取り組む
  7. リフレッシュ休暇を取る
  8. ライフプランを見直す

    まとめ

    介護職を辞めたいと思うのは、決して珍しいことではありません。

    しかし、その思いをただ抑え込むのではなく、また逆に衝動的に行動するのでもなく、冷静に状況を分析し、最適な選択をすることが大切です。

    この記事で紹介した様々な視点や方法を参考に、あなたなりの答えを見つけてください。

    そして、その選択が介護職を続けることであれ、新たな道を歩むことであれ、自信を持って前に進んでいってください。

    あなたのこれまでの介護の経験は、きっと今後の人生でも大きな財産になるはずです。

    一人で悩まず、周りの人に相談しながら、より良い未来への一歩を踏み出してください。

    最後に、このブログ記事があなたの決断の助けになれば幸いです。がんばってください!

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    ライター紹介

    おーすけ

    おーすけ

    パニック障害持ち。HSP気質。介護施設の元・事務職員。現在は業務委託で在宅作業。介護施設で介護職員や看護師の苦労を目の当たりにし、IT化による業務効率化を支援してきました。しかしながら、他人の目を過剰に意識して「ええかっこ」をしようとして仕事を限界以上に抱え込み自身が体調を崩して退職。介護士や看護師の方々には尊敬の想いしかありません。このブログで発信する情報が何かの役に立てばと願っています。脱「ええかっこしい」でゆる~く楽な生活へ。(資格:日商簿記2級、ITパスポート)

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